2024/05/07 00:37

墨の仕込みは冬に行われます。何故なら、墨の原材料の一つである膠が暖かくなると固まらなかったり、腐る可能性があるため、梅雨の前までにある程度乾燥させておかなければならないからです。ということで、今年はもう墨づくりのシーズンは終了した様子です。とはいえ、墨職人のが暇なわけではありません。冬の期間に作られた墨に灰を被せて、その灰に少しづつ墨の水分を吸わせて乾燥させていきます。水分をすった灰を入れ替えたり、場所を移動させたり。灰に墨が埋められたこの木箱は相当に重いのだそうです。重労働が続きます。